武甲山②

秩父までの交通手段はずっと乗ってみたかった西武池袋線の特急ラビューを使った。池袋~西武秩父駅を約1時間20分で結んでおり、予約も取りやすくとても快適。車窓がめちゃくちゃ大きいので、ほとんど視界を遮られずに景色を楽しむことができる。一点、池袋⇔飯能間と飯能⇔西武秩父間で進行方向が逆になる所は注意。西武秩父駅に到着後はそこかしこで寄り道を挟みつつ、①武甲山資料館→②寺坂棚田→③秩父石灰工業・武甲工場→④寺坂棚田→⑤西武秩父駅のルートで歩いた。写真は④の辺り、日が傾いた棚田から見る武甲山

武甲山①

先日初めて秩父に行った。仕事だったからうろうろする時間はなかったけれど、初めて目にした武甲山の山容には衝撃を受けた。思っていたよりも人里に隣接していて、町のどこにいても見上げるような存在感がある。移動中、家々の間からその人工的な山肌が見えるたび、ネガでもポジでもない感情が胸をざわつかせて、改めて武甲山を眺めるだけの日を作ろうと決めた。地域のシンボルとなる山を仰ぎ見る自分を分析すると、そこには少なくとも畏敬の念があるなと思う。それは山・自然そのものへの畏怖と、山を神奈備として信仰してきた人たちの信仰心そのものを敬う気持ちから来ていて、武甲山に対しても同じ気持ちでいた。ただしこの山への眼差しには、スカイツリーとか超高層ビルとかの巨大建造物を間近から眺めたときの「かがくのちからってすげー!」的な感情も同居していて、今回の遠征散歩ではその2種類の感情に揺さぶられながら歩くことになった。

人工衛星

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電車が1時間に1本くらいのエリアを時計を見ずに散歩していると、次の電車までかなり待たなければいけないタイミングで駅に到着してしまうことがよくある。この日もそうだった。時刻は18時、無人駅だったので駅前でも街灯がまばらで、星が綺麗に見えていた。久しぶりに星景写真でも撮ってみようと思い立ち、ただ三脚は無いので、地面にカメラを置いてセルフタイマーでシャッターを切ることにした。日の光の影響がなくなってすぐの夜空を眺めていると、音もなく点滅もしない光がゆっくりと移動していくのを見つけられる。それは未だ高空に差す日の光を受けて輝く人工衛星で、その日もいくつか眼にすることができた。張り付いたように動かない星々の間を進む人工の星は夜空に立体感を与えてくれて、見えるとけっこう嬉しい。写真の画角に入ってたらいいなーと思っていたのだけれど、肉眼では見えていなかったものも含め、割と写っていて驚いた。今度から駅で暇なときは星景写真チャレンジにしよう

 

 

外房

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一昨日からリモートワークになった。撮影には出るのだけど、現場から直帰するとやる気がゼロになってしまう。。写真は外房・浪花付近の小さな浜から臨む海。海といえば対岸に陸地が見える東京湾民なので、最果てまで何もない外房の海は海然としていていいなと思う。ただ九十九里は砂浜が広大すぎて寂寥としており、もっと県南の、背後に房総丘陵を背負う海沿いの小道・集落から眺めるのが好き。

競馬

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昨年11月から競馬観戦を始めた。2011年頃に放送していた日本中央競馬会(JRA)のCM(https://www.youtube.com/watch?v=7AiJq_Kg-bs)が好きで、当時競馬のことは殆ど知らなかったけれども、見るたびになぜかジーンときていた。地元船橋には地方競馬の競馬場「船橋競馬場」と中央競馬の競馬場「中山競馬場」があり、船橋競馬場には知り合いもいたので馴染みはあったのだけれど、やはりオトナの世界という感じがして、高校生の頃に一度観戦したきりだった。今回観戦を始めたのは何を隠そう「ウマ娘」がきっかけで、現状ウマ娘より実際の馬の方に熱を上げている。ちゃんと観戦を始めると、祖母から我が家の競馬に関する話がぽこぽこ出てきた。ひいひいじいちゃんが大井競馬の騎手だった話。美浦トレーニングセンター(でかい調教施設)に知り合いの調教師がいた話。その知り合いを伝って父が美浦トレセンに出入りしていた話など、羨ましい。今まで一切聞いたことがなかったので、孫が競馬にハマらないようにわざと隠していたのではと思ったり。競馬といえばお金を賭けるわけなのだけれど(賭けなくても観戦はできます)、ギャンブル性だけが面白さにあらずということをまたの機会に書けたらと思っている次第です。